マロたんの近況報告
~セカンドオピニオンの大切さ~
Tean HOPEのアンバサダー「わんわん応援団」の一員、14才の柴犬の女の子。本名は「マロン」。
これまで毎年健康診断を受診されています。 2025年の年始から体調がすぐれませんでしたが、セカンドオピニオンを受け、かかりつけ病院の変更を経て今はすっかり回復されました。ママのminappleさんに、最近のマロたんの様子やセカンドオピニオンを受けた経緯について伺いました。(2025年8月取材)
マロたん 本名マロン。2025年に14歳になった柴犬の女の子。 |
最近のマロたんの様子はいかがですか?しばらく体調が悪かったのですが、春から甲状腺の治療を初めて、体調がどんどん回復し、14才と7カ月になりました。現在は食欲も戻り、今朝も4時に起きて走っていました。おかげで、私はとても眠くて大変です(笑)。
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2025年の年始から体調がすぐれなかったということですが、症状と治療の経過を教えてください
2024年の年末から食欲が少し落ちはじめ、今年の年始から咳が出るようになり、咳の治療を始めました。そのうち、薬を飲んでも咳がおさまらなくなったのと、食欲がなくなって2月末にはおやつも食べなくなってしまいました。また3月からは薬も嫌がるようになってしまって、病院で血液検査をしたら「腎臓がちょっと悪いから治療を始めよう」ということになりました。その頃には、薬はどんどん増えるのに、咳はぜんぜんとまらないし、本当に食べなくなってしまったんです。 |
セカンドオピニオンを受けようと思った理由を教えてくださいこれまでのかかりつけ病院は7,8年前から通っていて、今まではあまり大きな病気にかかっていなかったこともあり、アトピー性皮膚炎の薬を毎月もらうだけで、特に不満はありませんでした。 しかし今回、咳で夜中にマロたんが何度も起きてしまうことがあっても、咳の原因の検査もなく、詳しい説明もないまま薬を出されて、不安になりました。咳の原因を私は知りたかったので、他の先生にも聞いてみたいと思ったのがきっかけです。 でも、これまで診てくれたかかりつけの先生に悪いとか、新しい病院に今までの経過をもう一度説明しなければいけないとか、決心するまでとても悩みましたが、マロたんが少しもよくならず、もう無理だと思い、決心しました。 |
セカンドオピニオン先はどのように探しましたか?
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セカンドオピニオンを受けていかがでしたか?
3月中頃に初めて受診しました。最初に院長先生が、ご自分のフルネームを名乗られて「今日はよろしくお願いします」とおっしゃられたのに驚きました。すぐに「お預かりして全部検査します」ということになり、レントゲンやエコー、血液検査などをしていただきました。 結果が出た後、先生は、丁寧に時間をかけて検査結果を説明してくれました。この子の体の中で、今起こっていること、現在の治療に必要な薬のこと。また、この後の経過、治療の見通しについても説明がありました。先生は偶然、柴犬を飼っていらっしゃったので、そういう面でも安心感がありました。 |
セカンドオピニオンで診断や治療方針は変わりましたか?心配だった咳の原因は、レントゲンで診ると気管支が真っ白で何らかの炎症が起きているだろうとのことで「抗生剤で治りますよ」と言っていただきました。また、甲状腺の数値については、正常値の下限ギリギリだったのですが、この数値だと症状が出る出ないは個体差があるということ、検査結果を見ると腎臓の薬は今は必要ないという診断でした。 先生の治療方針は、まず「食べないのを何とかしてあげよう」ということで、3週間毎日点滴に通いました。咳の治療の抗生剤やビタミン剤を入れた点滴を毎日打つことで、ちょっとずつちょっとずつ効果が出てきて、4月半ばからはおやつなら食べられるようになりました。ゴールデンウィーク頃からは食事もちゃんととれるようになり、今は本当にホッとしています。8種類飲んでいた薬も、今は2種類とサプリ1種類だけになりました。
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今回、セカンドオピニオンを受けて良かったことは?セカンドオピニオンを受けたのは大正解でした。もっと早くに連れてってあげればよかった。しんどい思いをさせて本当に申し訳なかったなとも思います。でもしっかり説明してくれる先生に出会えて、今後、年齢的に病院に通うことが増えると思うのですが、本当に安心です。 病院選びは大切です。東京と違って地方は動物病院が少ないですし、知り合いから評判も聞きますが、思いや考えは人それぞれなので、自分で確かめないとだめですね。
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minappleさんにとって最良の動物病院(獣医師)とは?飼い主の話を信じてくれる先生ですね。先生のやり方を押し付けるのではなく、飼い主がどうしたいかをちゃんと聞いてくれる、相談できる先生がよいと思います。例えば甲状腺の薬も、マロたんは少し興奮しやすいので私はちょっと減らしたいと言ったら、「では一回減らしてみましょう」とおっしゃってくださいました。先生によっては、「それはやめた方がいい」とおっしゃる先生もいらっしゃると思います。ご飯を食べないことについても、今の先生は「食べないとだめだよ」とおっしゃっていて、私と向いている方向が一緒だなあと思いました。 |
14才になったマロたんと、これからどのように暮らしていきたいですか?なるべくマロたんの好きにさせてあげたいです。これから病気やケガをする機会が増えていくと思うのですが、どこまで治療したらよいのかは、飼い主のエゴにならないように、つらいとか痛いとかご飯が食べられないようになってしまうようなことはしたくないですね。最後まで自分でご飯を食べられて、自分の足で歩ける環境を整えてあげたいです。
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病気を経て、マロたんの健康面で特に気をつけたいと思うことはありますか?少しずつ腎臓と肝臓の数値が上がってきているので、食事に気をつけ、アレルギーの子も食べられる腎臓用のフードを食べさせています。普通のフードを食べるとかゆがってしまうので、本当に助かっています。ただ、ウェットのフードも混ぜないと食べてくれないので、シニア用のフードを混ぜて食べさせています。
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最後に、動物病院の選び方で悩んだり、セカンドオピニオンを躊躇している方へメッセージもちろん先生はプロなので、先生がおっしゃることも重要ですが、飼い主の違和感をそのままにしてはいけないと今回の経験で実感しました。病院を選ぶ時は設備がいいとかきれいとかで選んではいけないなあと思いました。少しでも、納得がいかなかったり、不安を感じたりすることがあれば、かかりつけ医に遠慮することなく、一度、別の病院に行ってみたらいいと思います。だめなら戻ればいいのですから。友だちからの口コミも大切ですが、薬をすぐ出してくれるからよい先生だという人もいれば、私のようにちゃんと検査をして原因が分からなければ薬はいらないという方もいますよね。やっぱり、自分で一度行ってみることをぜひおすすめします。 |








