犬も不眠症になるの?
ペットも日中ずっと寝ていたり、高齢になったりすると、夜よく眠れないことがあります。かゆみが原因のこともあります。わからないことは動物病院で相談して、ペットがよく眠れるような環境を整えてあげましょう。
留守番や高齢が原因になる
近年、家族や友人たちと同じように、犬や猫を大切に扱う飼い主さんが増えています。その一方で、共働きや1人暮らしのため、日中はずっとペット1頭でお留守番というケースも少なくないように思います。そうした犬の中には日中のほとんどを睡眠に充ててしまい、子犬のときのしつけや社会化という重要なタイミングを逃してしまうケースもあります。
また、高齢の犬の飼い主さんからは、夜鳴きに拍車がかかっていると相談を受けることも多いです。
こうした場合には、留守番中に少しでも暇をつぶせるような玩具の紹介や、しつけ面でのトレーニング方法、高齢犬の日中の自宅内での居場所について、アドバイスなどをお伝えしています。動物病院で相談してみてください。
かゆみも不眠の原因に
かゆさなどが原因で犬の不眠についての相談も少なくありません。犬だけではなく、搔(か)く音や振動で飼い主さんも眠れなくなってしまうケースも多いのです。この場合には飲み薬で症状の軽減、治療ができます。
しかし中には、本来は外用薬治療としてシャンプーが必要な状態だと説明しても、飼い主さんから「仕事の都合で不可能だ」といわれてしまうこともあります。現代社会で生活スタイルを変えることは難しいかもしれませんが、家族の一員である犬や猫たちとのコミュニケーションの時間もしっかり取ってほしいと思います。
フードや医療、予防薬などが進化したおかげで、昔と比べ犬や猫の寿命が延び、ペットたちと一緒に過ごせる時間が増えました。増えた分、飼い主さんも楽しく過ごしてほしいと思います。そのためにも、犬や猫が快適に睡眠がとれる環境を整えてくださいね。
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兵庫県姫路市出身。
開院当初より動物病院でペットの診療のかたわら、サファリパークで野生動物の診療もおこなう。 現在は高度医療機器を備えたエルザ動物医療センターを中心に、兵庫県下にて6病院を運営。 動物のことを第一に考える診療を大切にしつつ、組織的な病院運営に注力している。