犬が全然言うことを聞かなくて、困っています。
まずお座りを教えて、主従関係を築きましょう。食事や散歩の際にも、飼い主がリーダーであることを教えましょう。
まずアイコンタクトから
以前、ジャックラッセルテリアの飼い主さんが「この子、全く言うことを聞かないんです!」と困った様子で相談して来たことがあります。この犬種に限ったことではありませんが、飼い主の言うことを聞かない犬はまず落ち着きがありません。それは、飼い主に注目していないということです。ですから、まずは落ち着かせてアイコンタクトすることが大切です。
「お座り」で主従関係を教える
その際、おやつを使うと効果的です。最初に「待て」と言いながら、おやつに注目させます。次に、おやつを犬の頭の上方へ移動させると、犬のお尻が下がりますね。そのタイミングで「お座り」と言います。上手にできたら、褒めながらおやつを与えてください。
これを繰り返すことで、「待て」と「お座り」を身につけさせられます。すると、飼い主と犬の「主従関係」ができてきます。犬が飼い主の言葉に注目するようになり、訓練もしやすくなるのです。
主従関係を普段の生活で築いていくには、食事や散歩の際に教えるといいでしょう。
食事は後で・散歩は並んで
犬の社会では、上位の者から食事をします。愛犬がかわいいからと、飼い主よりも先に食事を与えてしまうと、飼い主を召し使いだと勘違いさせてしまいます。ですから、皆さんが食事をした後に与えてください。その際、「お座り」「待て」「良し」とはっきりと命令した後に与えましょう。
散歩の仕方も大事です。犬たちはリーダーが先頭に立つと思っています。リードを短く持って、自分の先頭を歩かせず、横に並んで散歩しましょう。
飼い主がリーダーになる
飼い主が頼りないと、犬は自分が優位に立とうとしてわがままになり、扱いにくくなります。飼い主は犬にとって頼もしいリーダーとなって、愛犬との楽しい毎日を過ごしてほしいと思います。