子犬のかみ癖をやめさせるには?

うちの犬は、人を見るとうれしくて寄っていって、その人の手にパクッとかみつきます。加減がわからないのか、時々歯の跡がつくくらいかんでしまいます。叱ってもなかなかやめません。どうしたらいいですか?(ゴールデンレトリーバー、5カ月 ♂)

遊びの最中に歯が当たるくらいかんだ場合、「痛い!」と叫んで遊びを中断しましょう。おもちゃを活用するのもよいでしょう。気長に楽しく犬と向き合って、どうしても効果が出ない時はドッグトレーナーなどに相談してください。

 

愛犬のかみ癖に悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか? 
かわいい子犬であっても、かみ癖をやめさせておかないと、いつか人をかんでけがをさせてしまうかもしれません。

犬はもともと、子犬の時期に兄弟でじゃれあいながら、強くかまれたときには悲鳴をあげ、相手に強くかみ過ぎだと知らせてかむ力の加減を学んでいきます。しかし、かみ加減を学ぶ前に兄弟犬と離れてしまうと、じゃれあう相手が飼い主となり、問題行動に発展する場合があるのです。

しつけは遊びながら

では、どのように対処していけばよいのでしょう? 最初のステップとして、遊びの最中にかんだ場合(厳密にいえば歯が当たった場合)は、大声で「痛い!」と叫んで遊びを中断します。最初はどうして遊んでくれなくなるのかわからないはずですが、繰り返すことで学習し、かむ回数も減っていきます。

おもちゃを活用する

また、犬には本来、かみたい欲求がありますから、かむためのおもちゃの活用も重要です。しつけの基本はご褒美と罰です。飼い主との遊びやおもちゃはご褒美で、遊びの中断が罰となります。

体罰が必要という意見もありますが、犬は自分を守るために、より攻撃的になり本格的なかむ行動につながってしまったり、別の問題行動を起こしたりすることもありますのでお勧めできません。

気長に楽しく

犬のしつけは個体差がありますので、犬の性格も考えながら決めていく必要があります。なかなか成果の出ないこともありますので根気強く続けてもらえればと思います。

どうしても成果が出ないときは、しつけの専門家であるドッグトレーナーに相談するなどして気長に、そして楽しく犬と向き合っていきましょう。

設問カテゴリ
しつけとコミュニケーション
回答者のプロフィール
Team HOPE沖縄地区、にしざきペットクリニック院長
大石 真寿