犬の応急処置の方法を教えてください。
急な事故や病気に備えて、正しい応急処置の方法を知っておきましょう。あらかじめ緊急時に対応してくれる動物病院を調べておくと安心です。
犬も猫も、思わぬ事故や急な病気にかかる場合があります。
そんな時、どのような応急処置をしてから動物病院に行くべきなのか、迷ってしまいますよね。大切なペットを守るため、飼い主の方に知っておいてほしい処置方法があります。
切り傷やすり傷
切り傷やすり傷などによる出血の場合は、流水で傷を洗い、出血部位をタオルやハンカチで圧迫します。その上から粘着テープなどで巻いて、動物病院へ行ってください。
異物を飲み込んだ場合
玩具や布などを飲み込んだ場合、頭を低くして抱きかかえ、背中をたたくとはき出させられることがありますが、早急に獣医師による処置が必要です。
激しいせき
激しいせきが出る場合、静かな場所で落ち着かせ、興奮させないようにしましょう。水や食べ物は気管に入ってしまうことがあるので、与えないでください。
骨折や脱臼
骨折や脱臼は、かなりの痛みで不安を感じるため、ペットに触れようとするとかみついてくることがあります。ケージに入れて動物病院へ行きましょう。
激しいかゆみ
激しいかゆみがあるときは、その部位をなめたりひっかいたりして、傷つけてしまうことがあります。冷たいタオルで冷やすことでかゆみは軽減されますが、原因を特定するためには受診をお勧めします。
けいれん
突然のけいれん発作の時には、犬や猫が舌をかまないようにと口に手を入れる飼い主もいらっしゃいますが、これは危険です。意識がないので指をかまれてしまいます。一般的に、けいれんは2、3分で治まる場合が多いので、抱っこはせず、頭などをぶつけないように守ってください。けいれんが治まったら、病院へ向かいましょう。
いざというときに慌てないよう、緊急で対応してもらえる病院を調べておくと安心ですね。
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兵庫県で3病院を経営する。 兵庫ペット医療センター本院を中心に「大事な命だから心をこめて・・・」を信条に診療活動をおこなっている。 ハッピーエフエムいたみで10年間「こちらペット相談室」に出演 書籍「愛犬の救急箱」を監修。書籍「頼りになる犬・猫の先生351人」に紹介される。 動物サプリメント研究所ベッツI・T 代表取締役 「リンパクトデリタブ」、「ウロアクト」、「ニューロアクト」の開発に携わる。兵庫県盲導犬協会 相談役