犬の健康管理で注意することは?

うちの犬は、1歳になったばかりです。とても元気で、病院に行くのは狂犬病の注射とフィラリア検査くらいで大丈夫だと思うのですが、犬の健康管理で注意することはありますか?(オーストラリアン・シェパード 1歳 ♂)

まずは、交通事故や食中毒などを防ぐために、しつけがとても大切です。2つめは、食生活に気をつけましょう。定期的な健康診断も忘れずに。5〜7歳になると病気が増えてきます。

 

かわいい子犬の時期が過ぎると、最も活動的で健康的な成犬期に入ります。本当の家族として心をつなぐ時期で、周囲を幸せにしてくれます。アレルギーや免疫の異常などがなければ病気になることは少なく、一見気をつけることも少ないように思えます。

しかし、いくつかの注意すべき点があります。

しっかりしたしつけを

まず1つめは、道路への飛び出しや、拾い食いによる食中毒など偶発的な事故です。活発で好奇心が旺盛な時期には、こうしたトラブルは少なくありません。残念ながら命を落としてしまうこともあります。

そこで大切になるのがしつけです。つい甘やかしたくなることもあるとは思いますが、命を守るためにはしっかりとしたしつけが欠かせません。

食生活で生活習慣病を防ぐ

2つめは食生活です。今の日本は「飽食の時代」です。それに伴い、人間と一緒に暮らす犬たちの間でも近年、生活習慣病が増加傾向にあります。人間の食べ物をむやみに与えないことはもちろん、犬専用の「おやつ」も控えた方がいいでしょう。

健康診断で健康チェック

もう一つ気をつけるのは、成犬期の後半である5~7歳になると病気になることが増えてくることです。
それまで元気いっぱいだった犬が突然、発病し、「病気になるなんて思っていなかった…」とショックを受ける飼い主さんも少なくありません。ちょっとした油断が、手遅れにつながるので注意が必要です。健康そうに見えても、定期的な健康診断で体の状態をチェックしておくことはとても重要なことだと思います。

関連ページ

知っておきたい犬の健康診断

設問カテゴリ
動物病院と健康管理家庭で健康管理
関連性のある相談
回答者のプロフィール
Team HOPE九州地区委員、福岡動物メディカルパークリヴ動物病院
佐藤 誠剛