トイプードルに多い病気は?
トイプードルを飼い始めました。とても元気な子犬ですが、犬種によってかかりやすい病気があると聞きました。どんな病気に注意したらいいですか。(トイプードル 4か月 ♂)
トイプードルには骨折や関節の病気、皮膚疾患、目の病気、内分泌の病気などがよく見られます。遺伝的な要因で起きる病気もあるので、動物病院で定期的に健康診断を受けて,早めに対処できるようにしましょう。
トイプードルにはいろいろな毛色があり、独特のカールの被毛に覆われています。トリミングで、他の犬種ではできないカットを楽しむことができます。性格は温厚で頭がよく、社交的。しつけがしやすい犬です。運動能力も高く、好奇心旺盛。人気の犬種ですが、よく見られる病気としては次のようなものがあります。
トイプードルに特徴的な病気
骨や関節の病気
トイプードルは体の割に手足が細いため、高所からの飛び降りなどで、骨折することも少なくありません。また、膝蓋骨脱臼という、膝にあるお皿の骨がずれたり外れたりする病気もよく見られます。1歳未満の子犬では、レッグペルテスという股関節の骨が変形してしまう病気もあります。これは遺伝的要因があるといわれています。いずれも症状は後ろ足を引きずったり、上げたりします。
外耳炎や皮膚疾患
耳が垂れている犬種によく見られる外耳炎も比較的多いです。膿皮(のうひ)症やアレルギー性皮膚炎などの皮膚疾患もよく見られます。
目の病気
目の病気では、若い年齢で発症する若年性白内障や、進行性網膜萎縮症(PRA)といって目の網膜に異常が生じ、徐々に萎縮が進行し失明してしまう遺伝性の眼疾患もあります。
内分泌の病気
多くは7歳以上の老犬に起こるクッシング症候群という病気もよく見られます。副腎皮質ホルモンが異常に分泌されることで起こる病気です。病気は早期発見が一番大事です。事前にトイプードルがかかりやすい病気を知っておくことで、早めに対処することができます。日頃から動物病院で定期的に健康診断を受けてもらいたいと思います。
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回答者のプロフィール
Team HOPE九州地区委員、たか動物病院院長
高橋 隆之
1994年に長崎県諫早市郊外に開院しました。
開院当初より地域のホームドクターとして、飼主様とコミュニケーションをとりながら地域の皆様の家族の一員である動物たちの健康管理・老齢期からのトータルケアに力を入れています。