犬の臭いが気になります。どうしたらいいの?上手なシャンプーの方法は?
犬の臭い対策はまず清潔にすること。気になるときは早めに動物病院やトリミングサロンで相談しましょう。
日頃から、目やにや耳垢、肛門嚢からの臭い、口臭などのケアを忘れずに。それでも気になる時は、早めに動物病院で相談してください。シャンプーする時は、優しく語りかけてあげましょう。
犬の臭い対策はまず清潔にすること
最近、私たちの生活の中でペットは家族同然となってきました。ペットとの距離はますます近くなり、大型犬でも室内で一緒に生活するケースは珍しくなくなりました。それに伴い、気になるのがペットの臭いの問題ですね。
基本的な臭い対策は、ペットのケージ、マット、敷物などをいつも清潔にすることです。排泄物は長く置かずに適切に片付けましょう。空気清浄機や安全な消臭剤などを利用することも効果的でしょう。そして、ペットの臭いに敏感になることは、ペットの病気の早期発見にもつながりますので、快適に安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。
ペットの臭いの原因別対処法
体臭体臭は猫よりも犬で気になることがあります。もし皮膚病などがあると余計に臭いがしますので、薬用シャンプーなどで月に1~2回定期的にシャンプーをしてください。 |
口臭最も気になるのが口臭です。対策はやはり歯磨きなどのデンタルケアです。そのために、ペットが小さい時から、歯のお手入れに慣れるようにしましょう。 |
肛門嚢からの臭いペットが興奮した時などに発することが多く、強烈な臭いがします。 |
目やにや耳垢などの臭い結膜炎などによる目ヤニや外耳炎による耳垢などの臭いは、動物病院で治療を受けることでなくなることが多いでしょう。 |
シャンプーは優しく褒めながら
ペットの臭い対策に有効なのがシャンプーですが、ペットのシャンプー嫌いに悩んでいるご家庭も多いようです。
犬がシャンプー嫌いになるのには、さまざまな要因が考えられます。例えば、「飼い主がシャンプーの時だけ怖い(真剣な)顔をしている」「手の力が強く、犬が痛い思いをしている」などです。すると犬は「シャンプーは怖くて痛いもの」と学習します。
もちろん、この要因は一例にすぎず、単純に水が嫌いという犬もいます。その他にも複雑な要因が絡んでいることもあります。そこで、たいていはこれで解決する、とっておきの方法を伝授します。
「優しい言葉で語りかけ、ご褒美をあげること」です。一番使いやすいご褒美はおやつでしょうか。シャンプー中におやつを何回かに分けてあげましょう。無言でシャンプーするのではなく「お湯加減はいかが?」などの声もかけてあげてください。犬は雰囲気を読むのは上手です。犬ってとっても賢いのです。
月1回は専門家のケアを
また、家でのシャンプーは補助的なものと捉え、月に1回はトリミングサロンに行く習慣をつけましょう。スキンケアは専門的な知識が必要で、家でのシャンプーが思わぬ皮膚トラブルを起こしている可能性があるからです。「お父さん、この子がかゆがっていたのに、どうして気が付かなかったの?」と、家庭トラブルに発展する前にサロンに行きましょう(笑)。
躾(しつけ)とは「身を美しくする」と書きます。それは必ずしも犬だけの話ではありません。何げないトリマーとの会話の中で、飼い主自身も知識を深めたり、情報を共有できたりする場となるからです。本当のトリミング、スキンケアとは、飼い主の心の内側から作用して、身を美しくしていくことなのです。
開院当初より動物病院でペットの診療のかたわら、サファリパークで野生動物の診療もおこなう。 現在は高度医療機器を備えたエルザ動物医療センターを中心に、兵庫県下にて6病院を運営。 動物のことを第一に考える診療を大切にしつつ、組織的な病院運営に注力している。
常に犬の目線に立ったトリミングを心掛けています。 今までのトリミングの常識を変え、好きじゃないトリミングから大好きなトリミングへ。尼崎本院と東灘分院でチーム一丸となり、犬も人も楽しめるトリミングを目指しています。