犬を飼おうか、迷っています。

小学生の子どもが、近所のペットショップで見かけた子犬を欲しいと言い出しました。でも、私も夫も犬を飼ったことがないので、ちょっと不安です。

ペットを飼うと、かけがえのない経験や時間が得られます。ただし、飼い始めるときにはよく考えてください。

飼い主の皆さんの声を聞くと、犬や猫などペットと暮らすことで、子供の心が豊かになったり、命の大切さを理解できるようになったりするようです。ペットを通じて家族とのコミュニケーションも増えるので、家庭も明るくなることでしょう。高齢者の場合は、ペットとの触れ合いで情緒が安定したり、犬の散歩によって運動不足が解消できたりとさまざまなメリットがあるようです。積極的に外部とのコミュニケーションをとるきっかけにもなるでしょう。さまざまな年齢、立場の人にとって、ペットとの暮らしは多くの利点を感じさせてくれると思います。

ただし、飼い始めるときにはよく考えていただきたいことがあります。当然、ペットを禁じている集合住宅では無理ですし、仕事が忙しいなどの理由で十分世話ができない場合は、ペットも飼い主も不幸になってしまいます。

また、ペットを飼う前には、「命あるものには必ず別れがある」ということを理解しておかなければなりません。ペットが死んだときの大きな喪失感を表す「ペットロス」という言葉がよく聞かれるようになりました。悲しみのあまり日常生活に支障を来す人もいるそうです。睡眠がとれなかったり食事がとれずに体調を崩したりして、会社に行けなくなったという話も聞きます。

一度、犬や猫を飼ったら、家族と同じように多くの時間を共有することになります。最後まできちんと飼い続けることができるのか、十分に検討した上で決めていただきたいと思います。 

設問カテゴリ
家庭で健康管理しつけとコミュニケーション
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回答者のプロフィール
Team HOPE東北地区委員、Dog&Cat Hospital GALFAR
小泉信輝

当院は犬猫を中心に幅広く診察しておりますが特に整形外科・神経外科疾患に力を入れています。 仙台市内だけでなく市外からもご紹介を頂き日々骨折手術や神経外科をおこない、また動物管理センターとの連携により不幸にも交通事故にあった飼い主不明の犬猫の骨折疾患も治療のお手伝いをしております。