犬のしつけはいつ頃から始めるのがいい?しつけるコツは?
犬のしつけは早いほど効果的です。「しつけ」というと、無理矢理に言うことを聞かせるイメージがあるかもしれません。しかし、人間と動物が一緒に暮らす中で守ってもらいたいルールを覚えてもらうことを表しています。
「しつけ」は飼い主とペットのコミュニケーションです。うまくできたら褒めて、犬との絆を強めていきましょう。
しつけはコミュニケーション
犬のしつけを厳しくすることで、犬に「人間が怖い」というイメージを持たせるのは逆効果です。
犬の世界では、子犬同士が遊びを通して噛む力の程度を学んだり、群れの仲間以外が近づいた時に警戒して鳴き声をあげるのは自然なことでしょう。しかし、人間の世界では、「かみぐせ」や「無駄ぼえ」という不都合な行為になってしまうのです。これらの行為ををやめさせたり、トイレの場所など人間のルールを覚えてもらうことがしつけです。
動物に無理やり人間の言うことを聞かせることではありません。言葉の通じない相手に対して、上手くこちらの意図を伝える方法を考えてください。しつけは、飼い主とペットのコミュニケーションです。こちらが望んでいる事ができたら、少しオーバーに褒め、人間が喜んでいることを態度で伝えてください。何度も何度も繰り返して絆が深まれば、どんな行動が飼い主さんを喜ばせるか、犬も理解してくれます。
生後6か月までに開始・継続する
しつけはいつから始めたらいいのでしょうか? 答えは家に来たその日から。かわいい姿を見ていると、「もう少し大きくなってから」と考えてしまいがちです。しかし、同じ行動に対して、「昨日は良くて今日はダメ」はかえって犬を混乱させてしまいます。ですから、あらかじめ決めたルールを守ってもらうには、スタートが早いほど効果的です。できれば生後6カ月までには基本的なコミュニケーションが取れるようになっていましょう。
気をつけないと、最初のうちは一生懸命に褒めていても、できるようになるに従い、だんだん褒める回数が減ってきます。常に、「できる=褒めてもらえる=楽しい」という循環があることを忘れずにいてください。
しつけでペットの健康管理
しつけには、健康管理上の利点もあります。ペットの行動をよく見ることで、体調不良など、ちょっとした異変にもすぐ気付けるからです。しつけを病気予防にもつなげましょう。
Team HOPEでは、「体重に変化がある」「脱毛がある」など体調や見た目の変化を項目ごとに簡単に確認できるように、「ウェルネスチェックシート」(PDF)を公表していますので、ぜひ活用してください。
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Team HOPE関東地区委員長。王禅寺ペットクリニック代表。2000年に川崎市麻生区に王禅寺ペットクリニックを開業。安心して動物との生活を楽しんでいただく地域づくりを目指し、24時間年中無休の診療を行っている。