ぷーちゃん

マンチカンのぷーちゃんの得意技は、二足立ち。そのキュートな姿がSNSで 紹介されると、たちまち人気者になりました。 まだまだ元気いっぱいのぷーちゃんですが、そろそろシニア猫と呼ばれる年齢になって、飼い主のemiさんは、これまで以上にぷーちゃんの健康に気を配っているそうです。日常の健康管理や健康診断について、お聞きしました。

ぷーちゃん

本名はプリン。
マンチカンの8歳の男の子。
甘えん坊で寝る時はいつも一緒。
好きなものは白いねずみのぬいぐるみ。

ぷーちゃんとの出会いと暮らし

ぷーちゃんとの出会いについて、教えてください。

夫婦共に猫を飼うのが夢で、猫可物件を探したのですが、犬はOKでも猫はNGな物件が多くて、部屋探しは大変でした。ようやく引っ越して私の仕事が一段落するのを機に、飼う猫を探し始めました。そんな時、夫が近所のホームセンターで「めちゃくちゃ可愛い子がいる!」と、ぷーちゃんを見つけてきたのです。 2人で見に行って、抱っこすると顔をじーーーっと見つめてきて。その瞬間、うちにお迎えすることを決意しました。

ぷーちゃんとの生活で幸せを感じるのは、どんな時ですか?

どんなに疲れている時でも、ぷーちゃんをモフモフしたり、抱っこしたりすると、本当に体も心もスーッと元気になります。
夜、寝る時に手をつないで一緒に眠ったり、朝起きて目の前にぷーちゃんがいたりすることが、とても幸せに感じます。

心に残っているエピソードは?

子どもたちがまだ赤ちゃんの時、はげしく泣いているといつも、ぷーちゃんがお気に入りの白いねずみさんをくわえて「うにゃ~うにゃ~」と鳴きながら持ってきてくれました。
「どうしたの?大丈夫??」と心配しているかのようで。
ぷーちゃんなりに子どもたちのお世話をしてくれていました。

日常生活で健康に気をつけていること

ぷーちゃんの健康のために日常生活で気をつけていることはありますか?

爪切りやブラッシングは定期的に行って、毎日抱っこしていろいろなところをチェックしています。目やにが出てないか、口の周りに汚れやニキビができていないか、ジャンプや階段の上り下りや歩き方などいつもと違う様子はないか、見ています。 毎日のトイレチェックで、おしっことうんちの回数、量なども、見ています。 日常チェックのしかたや情報は病院の先生から教えていただいたり、本やネットで調べたりしています。いつもと違うと思ったら、すぐにかかりつけの病院へ行きます。

運動面で気をつけていることはありますか?

マンチカンは足が短いので、足腰に負担がかからないように、遊ぶ時などはジャンプや上下運動をあまりさせないようにしています。ぬいぐるみを投げて床を全速力で走る!みたいな遊び方をしています。 フローリングで滑らないように、肉球の間のハミ毛は定期的にカットしています。

食事はどんなものを与えていますか?

キャットフードは腎臓に負担にならないように、タンパク質があまり多くないもの、マグネシウム、リン、カルシウムの値とバランスを見て選んでいます。あとは素材にこだわっているフードや、ぷーちゃん好みのサーモンが主原料のものが多いですね。 それと、マンチカンなので、関節のために4歳頃からグルコサミンとコンドロイチンのサプリメントをあげています。また子猫の時に罹った原因不明の肉球の病気の時からずっと免疫力アップのサプリメントをごはんに混ぜてあげています。 おやつは健康のために一切あげていません。

動物病院について

かかりつけの病院は、どのようにして選びましたか?

かかりつけの病院は家から近くであること、診察内容、獣医さんの雰囲気や相性で選びました。

動物病院に相談してよかったと思うことはありますか?

最近は獣医さんにもうちょっと体重を落としましょう、と言われています。
おやつもあげていないしごはんも減らしているし、大丈夫かな??と思っていても、獣医さんが診ると少し減らした方がよいとのことで、ぷーちゃんのベストな体重も教えてもらい、もう少し気をつけよう、と飼い主の意識が変わりました。
日頃からしっかり診てもらうのは大事だな、と思います。

猫は動物病院に連れて行くのが大変だと聞きますが、ぷーちゃんはいかがですか?

子猫の時に肉球が原因不明で腫れて、動物病院に連れていきました。なかなか良くならず、セカンドオピニオンで別の病院に行ったりしました。
病院に何度も行くうちに、最初はキャリーバッグにすんなり入っていたぷーちゃんも、だんだん嫌がるようになりました。今ではキャリーバッグを見るだけで逃げてしまうので、全ての準備を終わらせてバッグは最後に準備して、ぷーちゃんをサッと入れてすぐに出発します。少しでも落ち着くように、病院に行く時はお気に入りの白いねずみさんと一緒です。

肉球は一旦症状が落ち着いたものの、数年後にまた腫れてしまいました。その後は1~2年に1回くらいのペースで腫れていましたが、ここ数年は落ち着いています。

健康診断について

ぷーちゃんは、健康診断は受けていますか?

健康診断は1歳の時から毎年受けています。
実家で飼っていた柴犬や、昔飼っていたハムスターは、がんで亡くなりました。健康診断は受けておらず、がんが見つかってから手術や薬で治療を続けていました。
ぷーちゃんを飼う時、絶対に後悔のないように飼うと決めていて、マンチカンなので将来の足腰にも不安があったので、若い時からフルコースで健康診断を受けるようにしています。

ぷーちゃんは現在8歳だそうですが、年齢と共に気をつけることも変わってきましたか?

猫は7歳からシニアと呼ばれるので、その頃から年1回だった健康診断を年2回に変更しました。1回目はフルコース(身体検査(体重測定、触診)、尿・便検査、血液検査、レントゲン検査、エコー検査)、2回目は身体検査、尿検査、血液検査などの軽めなコースにしています。

健康診断を受けてよかったと思うことはありますか?

尿検査で結晶が見つかると、療養食を食べさせて治療をしています。小さな結晶だと病院で検査しなければ分からなかったりするので、定期健康診断で検査をしてよかったと思いました。

猫の健康診断は、残念ながらまだ一般的とは言えない状況です。どうしたら、みなさん健康診断に行くようになると思われますか?

猫は病気や痛みを隠す習性があるので、ぱっと見では元気でも、何か病気が潜んでいるかもしれません。見るからに不調や何か異変を感じた時にはもう手が尽くせない状態かもしれないのです。
目に見えない病気を早期に発見して後悔しないように、安心して楽しく一緒に暮らしていくためには、定期的な健康診断は必須だと思います。
猫の健康診断をもっと広めるために、SNSや広告などで、大勢の方が見て知ってもらう機会があればいいと思います。

インタビューを終えて

emiさんは、マンチカンという猫の特徴や年齢を考えながら、とても上手にぷーちゃんの健康管理をしていらっしゃいました。ぷーちゃんを見守る温かいまなざしが印象的でした。 ペットには、種類や年齢によってかかりやすい病気があります。リスクを知って、病気を予防したり、かかっても早めに治療をすることで、大切なペットにつらい思いをさせずにすみます。猫の場合は特に、血液検査などで異常が見つかることが多く、ぷーちゃんのように、若くて元気なうちからぜひ健康診断を受けていただきたいと思います。