そらくん・アメリちゃん・カヌレちゃん

お兄ちゃん猫のそらくん、3歳年下の兄弟猫のアメリちゃんとカヌレくん。インスタグラムでも大人気の仲良し3にゃんの最近の様子や、健康管理や健康診断に対する思いを飼い主のりえさんに伺いました。

そらくん

2014年生まれの男の子。
ヒモ遊びが大好きで特技はでんぐり返し。 穏やかな甘えん坊で、人が大好きな優しい男の子だが、 なぜかりえさんの愛娘つむぎちゃんとは距離を置いていたが、現在少しずつ歩み寄り中。

アメリちゃん

2017年生まれの女の子。
活発で誰よりも元気に遊ぶ。猫じゃらしとビーム系のおもちゃが大好き。 ふだんはちょっとクールだが、甘えん坊スイッチが入るとすごい。 双子のカヌレくんとは、とても仲良し。

カヌレくん

2017年生まれの男の子。
甘えん坊だが、とことん我が道を行くタイプ。 ネズミのおもちゃで取ってこい遊びをするのが大好き。 知らない人が来ると隠れるほどの人見知りだが、4歳のつむぎちゃんにはつきっきりで、面倒を見てくれている。

 

右から、そらくん、アメリちゃん、カヌレくん。
りえさん一家は最近お引越しをされたとのこと。安全にリノベーションされたお気に入りのスペースで、3にゃんたちは毎日遊んだりくつろいだりしています。

最近の3にゃんたちとの暮らし(2025年2月取材)

そらくんとアメリちゃん、カヌレくんの最近の暮らしぶりを教えてください。

以前と変わらずのんびりのびのびと暮らしています。
アメリとカヌレは相変わらずとても仲良しで、添い寝したりぺろぺろしあったり、時にバトルしたり(主にアメリにカヌレがやられる流れ) して楽しんでいます。

そらとアメリの関係が、最近では夫婦のようになってきました。そらもアメリには甘く、気を許しているので、添い寝したり、ぺろぺろしてあげたりする姿をよく見かけます。そんな姿がとても嬉しくてたまらないです。

カヌレはそらに甘えたいけど、そらはカヌレがうざったいなぁと感じているようです。ふたりで思い切りバトルを楽しむ姿もよく見かけます。

もう今年でそらは11歳、アメリとカヌレは今月で8歳、3匹ともシニアな年代ですが、まだまだ元気いっぱいに日々を過ごしてくれています。

つむぎちゃんとの毎日のかかわりはいかがですか。

カヌレはつむぎのことが大好きなので、2人は遊ぶ時も眠る時もそばにいることが多くて、まるで親友のようです。そらとアメリは「静かな方が好き」なようで、まだまだわんぱく盛りのつむちゃんがいると、少し離れた自分たちのお気に入りの場所で過ごすことが多いです。

夜、つむちゃんが眠りにつくと、3頭がつむちゃんのそばで眠ることもあります。そらもアメリも元気な声や行動は苦手だけど、つむぎのことをちゃんと認めてくれているようです。

猫と暮らすことについて、つむぎちゃんに与える良い影響がたくさんあると思いますが、どんなことがありますか。

「猫はとっても弱いから、触る時、そばを通る時は優しくしよう」
「猫はされて嫌だったことを忘れないけど、されて嬉しかったことはもっと忘れない」
と毎日伝えてきたので、3頭を触る時、本当に本当に優しく撫でてくれます。無理に抱っこしようとしたり、乗ったり、意図して怖がらせることもしません。大切な優しさを学んでいるようです。

最近では、3頭のお世話をしたがるようになりました。私が3頭の歯磨きをしていたら、「つむちゃんもやりたい!」といって「ニヤリ」としながら、優しく歯磨きをシャカシャカ。ブラッシングも優しく。猫じゃらしは緩急を付けて上手に振ります。ごはんのお皿を、「どうぞ」と持っていってくれることも。

3頭が動物病院へ行く前も、キャリーケースに入っているところで、「がんばって!」と応援してくれるようにもなりました。誰かを思いやるって、どういうことなのか、日々学んでいるようです。

3にゃんたちもシニアという年齢になって、以前と比べて暮らしの中で何か変化はありますか?

最近はお昼寝する時間が増えたように感じます。
また、そらは特に関節の痛みが出るとジャンプなどがしづらくなることがありました。その他はこれまで通りに暮らしています。

最近の暮らしの中で、特に心に残るエピソードがありましたら教えてください。

そらが夜になると1階に置いてあるつむちゃんの人形をお口に咥えて寝室まで運んできてくれるんです。朝起きると20個くらい寝室に転がっていることもあって、毎日驚いたり笑顔にしてもらっています。

それから、つむぎのことが大好きなカヌレのことなのですが、最近つむぎが熱を出してダウンしたことがあるのです。その時、ずっとずっとピッタリと寄り添って、気にかける姿が忘れられません。

アメリは最近お腹が減ると、私の足を研ぐようになりました。それが可愛すぎて、毎日の楽しみの1つになっています。

シニアになって健康管理で気をつけていること

お兄ちゃんのそらくんは今年で11才になりますが、健康管理で気をつけていることを教えてください。

まず、定期的に肛門腺を絞りにいくようにしています。そらは肛門腺に分泌物が溜まりやすく、腫れやすいので、お尻を良く舐めるような仕草が多く見られる時や、ブラッシングなどスキンシップを多めにして、お尻をチェックして、変化にすぐに気づいてあげられるように心がけています。

かかりつけの病院の他に、かかりつけの予約がとれなかったり、休診日だったりした時、おしりを絞ってもらうために行く病院というのも決めています。

前回10月に受けた健康診断で、少しだけ心臓が肥大傾向にあると言われてしまいました。療法食とサプリメントで補いながら、今後も定期的な健診で変化に気がついていってあげられたらと思っています。

あとは歯磨きを頑張っています。お口の健康は長生きに繋がるときいたので!

最近お引越しをされたと伺いましたが、かかりつけの動物病院を変える必要があったと思います。どのようにして探しましたか。

ネットで検索して、ホームページやクチコミを熟読しました。ただ、実際に行ってみないとわからないと思い、時期をずらしながらではありますが、気になる近所の動物病院はひと通り行ってみました。何かあった時のために、なるべく家の近くの病院をかかりつけにしたかったので、まずは1番近い病院に行き、現在はそこがかかりつけです。

動物病院の選択肢はできるだけ多いほうがよいと思っているので、メインはここ、ここはセカンドオピニオンに行ける、休診日はここ、夜間はここ。のような感じで、いろんな事態に対応できるようにしています。

動物たちの心に寄り添いながら、正しい診察だったりをしていただけるだけでなく、飼い主の心にも寄り添っていただける動物病院って、とてもありがたいです。

アメリちゃんの今回の健康診断

今回、アメリちゃんにTeam HOPE健康診断(問診・視診・触診・聴診・血液検査・尿検査・レントゲン)を受けていただきましたが、当日のアメリちゃんの様子はいかがでしたか。

左が健診を受けたアメリちゃん

前日の夜から絶食が始まって、それがとても切なそうでした。他の2頭にごはんをあげる時は、アメリから見えない場所であげていたのですが、やはり匂いなどでわかるようで。

「なんで私のごはんだけないの?」としょんぼりしていました。移動の車の中や、今回初めて健診をお願いした動物病院さんの待ち合い室で、やはりカチコチになって頑張ってくれていました。

健診が始まってもカチンコチンでしたが、本当に良く頑張りました。病院のスタッフの方に「可愛いねぇ、とっても可愛いねぇ」とたくさんなでなでしてもらえた時は、カチコチが少し溶けた様子でした。
健診が終わってからはいつも通りのアメリに戻り、大好きなごはんをいっぱい食べて、お昼寝を楽しみました。本当によく頑張りました。

今回、アメリちゃんが健康診断を受けた感想をお聞かせください。

今回初めて、通常の検査項目に加えて、血液検査に心臓病のマーカー(Cardiopet proBNP)をオプションで付けました。
動物病院の先生から健康診断の説明がある時に、こちらの検査をすることで、隠れた心臓の病気などがわかり、突然死のリスクが減らせるというお話がありました。我が家は先代の愛猫のみかんを心臓発作の突然死で亡くしているので、あんな想いは絶対にしたくないし、させたくない・・・。
だから毎年心臓のレントゲン、エコー等の検査を受けるようにしてきました。ですので、今回の健康診断でBNPのことを知ることができて良かったです。

数日前届いた検査結果を見たところ異常がみられなかったとのことなので、心の底から安心しました。目に見えない心配なことが、こうして「心配ないよ」とお墨付きをもらえるのは、とても嬉しいことだと思います。

年齢重ねることで変化する3頭と向き合いながら、寄り添いながら、穏やかに過ごさせてあげられるように、これからも定期的な健診をうけさせてあげたいと思います。

0歳からずっと健康診断を受けていると伺っています。健康診断を受けてよかったと思ったことはありますか。

健康診断を受けていなければ気が付けない異変を知ることができることです。
例えばカヌレは生まれつき腎結石ができやすく、血小板の数値が低いんです。定期的に検査しているから、生まれ持った体質なのか、急に病気で変化したのかもわかります。
どんな治療をしていくのか、サプリメントなどで補うのか、1番良い方法もわかります。何よりも、病気を未然に防ぐことができることが大きなメリットだと思っています。

病院に行くストレスより、病気になるほうがずっとずっと辛い思いをさせてしまうでしょうから…
未然に防げるなら、防いであげたいと思います。

ご自分の猫ちゃんにまだ健康診断を受けさせていない方に、一言、メッセージをお願いします!

猫は病気や痛みを隠す生き物なのだそうです。だから、何か異変が表に出た時は、既に病気の症状が進行してしまっていることが多いと聞きました。

もしご自分の身体に不調が出たら、皆さんは病院に行かれると思います。猫も一緒です。辛かったり、痛かったり、苦しい思いなんてこれっぽっちもしたくないはず。

健康診断へいくことは、言葉の話せない猫たちのSOSを知ることができる手段だと思います。

インタビューを終えて

3頭の猫ちゃんたちを思う、りえさんの深い愛情が伝わる心あたたまるインタビューでした。3にゃんとの暮らしを長く続けていくためにも、日々の健康管理をしっかりされていることは本当に素晴らしいと思います。健康診断に行くことは、「猫たちのSOSを知ることができる手段」というコメントは、たくさんの猫を飼っているご家族にお伝えしたいと思いました。 つむぎちゃんも3にゃんとの暮らしの中で、弱い者や周囲を思いやる優しい気持ちが育まれているということを伺って、とてもほほえましく、これからのつむぎちゃんのご成長がますます楽しみになりました。