猫の体臭が気になる時はどうしたらいいの? 猫もシャンプーした方がいい?
猫は自分でグルーミングするので、犬より体が気にならないと言われています。もしいつもより体臭が強くて気になる時は、病気が隠れていることもあるので、動物病院で相談しましょう。
日頃から、目やにや耳垢、肛門嚢からの臭い、口臭などのケアを忘れずに。シャンプーはふだんからブラッシングをしていれば大丈夫ですが、長毛種の猫の場合は月回程度のシャンプーをおすすめします。難しい場合はトリミングサロンで。
猫の臭い対策はまず清潔にすること
最近、私たちの生活の中でペットは家族同然となってきました。ペットとの距離はますます近くなり、猫の場合、完全に室内で一緒に生活するケースは珍しくなくなりました。それに伴い、気になるのがペットの臭いの問題ですね。
基本的な臭い対策は、ペットのケージ、マット、敷物などをいつも清潔にすることです。排泄物は長く置かずに適切に片付けましょう。空気清浄機や安全な消臭剤などを利用することも効果的でしょう。そして、ペットの臭いに敏感になることは、ペットの病気の早期発見にもつながりますので、快適に安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。
日頃から、目やにや耳垢、肛門嚢からの臭い、口臭などのケアも忘れずに。
猫の臭いの原因別対処法
体臭猫は犬ほど体臭が気にならないと言われていますが、高齢になると自分であまり毛づくろいしなくなって体臭が強くなることがあります。 |
口臭猫には歯周病が多く、歯周病になると口臭がきつくなります。対策はやはり歯磨きなどのデンタルケアです。そのために、ペットが小さい時から、歯のお手入れに慣れるようにしましょう。歯垢が付きにくい特殊なキャットフードやデンタル用品もあります。 |
肛門嚢からの臭い興奮したときなどに発することが多く、強烈な臭いがします。分泌液はふつう排便の時に一緒に排出されますが、年を取ると肛門腺に溜まりやすくなります。自宅で肛門腺絞りをするのが難しい時は、動物病院やトリマーさんで処理してもらいましょう。 |
目やにや耳垢などの臭い結膜炎などによる目ヤニや外耳炎による耳垢などの臭いは、動物病院で治療を受けることでなくなることが多いでしょう。 |
シャンプーは優しく褒めながら
猫は自分でグルーミングして体をきれいにしているので、ふだんはブラッシングをしてあげれば十分です。しかし、汚れや臭いが気になる場合は、シャンプーしてあげましょう。長毛種は特に汚れやすいので注意してください。
猫はもともと砂漠のような乾燥地帯で暮らしていた動物なので、濡れるのが苦手です。子猫のうちに水に慣れさせるとよいでしょう。
シャンプーをする時は、「優しい言葉で語りかけ、ご褒美をあげること」がコツです。一番使いやすいご褒美はおやつでしょうか。シャンプー中におやつを何回かに分けてあげましょう。無言でシャンプーするのではなく「お湯加減はいかが?」などの声もかけてあげてください。猫は雰囲気を読むのは上手です。猫ってとっても賢いのです。
躾(しつけ)とは「身を美しくする」と書きます。それは必ずしも猫だけの話ではありません。何げないトリマーとの会話の中で、飼い主自身も知識を深めたり、情報を共有できたりする場となるからです。本当のトリミング、スキンケアとは、飼い主の心の内側から作用して、身を美しくしていくことなのです。
開院当初より動物病院でペットの診療のかたわら、サファリパークで野生動物の診療もおこなう。 現在は高度医療機器を備えたエルザ動物医療センターを中心に、兵庫県下にて6病院を運営。 動物のことを第一に考える診療を大切にしつつ、組織的な病院運営に注力している。
常に犬の目線に立ったトリミングを心掛けています。 今までのトリミングの常識を変え、好きじゃないトリミングから大好きなトリミングへ。尼崎本院と東灘分院でチーム一丸となり、犬も人も楽しめるトリミングを目指しています。