キャットフードを選ぶ時のポイントを教えてください。
ペットフードは、ペットの年齢や体質に合ったものを選びましょう。体質に合ったフードを食べていると便の量が少なくなる傾向があります。病気がある場合は、獣医師の指示のもとで選んでください。
ペットは家族の一員として、毎日私たちの生活や心を豊かにしてくれています。そんなペットの健康を維持し、病気を予防することは私たち人間の役割です。人間と同様、健康の維持・病気の予防のためには何を食べるかが、とても重要です。
動物の健康のために必要な栄養素は数多くあり、それらを手作りでバランスよく与えるのはとても難しいことです。そのためにペットフードがあります。総合栄養食といわれるフードは、それだけで必要な栄養素がバランスよく満たされ、生きていく上でその他のものを与える必要はありません。
ペットフードを選ぶ時のポイントは、
【年齢】年齢に合ったフードを
選ぶ際に気を付けるのは、まずは年齢です。
成長期、成犬期、シニア期によって必要な栄養素、増やしたい栄養素、控えたい栄養素がありますので、年齢に合ったフードを選びましょう。
【体質】体質に合ったフードだと便の量が少なくなる
次に、体質です。肥満気味▷おなかを壊しやすい▷皮膚が弱い―などの体質に合わせて、食物繊維が多かったり、消化に良いタンパク質が入っていたりといったフードを選ぶと良いでしょう。
体質に合ったフードを食べていると便の量が少なく、合わない場合は便の量が多くなる傾向があります。また同じようなフードでも若干の違いが出ます。体質に合うフードが見つからない時はかかりつけ獣医師に相談しましょう。
【病気】獣医師の指示のもとでフードを選ぶ
最後に病気です。老齢になると動物にもさまざまな病気が出てきます。多い疾患は腎臓病、心臓病、関節疾患などです。病態に合わせた食生活を送ることが、病気の進行抑制や生活の質(QOL)の維持にとても有効です。必ず獣医師の指示のもとでフードを選び、継続するか切り替えるかについても、定期的な診察を受けた上で、しっかり相談しましょう。
広島県三次市出身。現在、同市にある前田動物病院にて院長を務める。 自身は外科・整形外科の診療を中心に行っている。 動物とご家族に笑顔と安心を提供するをモットーに、心のこもった質の高い医療を地域に提供するためスタッフ教育にも力を入れている。