特に冬に気をつけたい猫の病気はありますか?
猫は寒さに弱いイメージがありますが、特に冬に気をつけたい猫の病気はありますか?(白 5歳 ♂)
猫の場合、冬に特に気をつけたい病気は、尿石症による尿路閉塞です。
時には命に関わることもあります。
ペットにも冬に注意が必要な病気はたくさんありますが、特に命に関わることもある病気というと、猫の場合は尿石症による尿路閉塞です。
さまざまな年齢で見られ、一般的にはオスに多いとされています。狭い尿道に結石が詰まり、尿が全く出せなくなってしまう病気です。1日程度でも重度の尿毒症に陥り、生命の危険があります。症状は血尿の他、何度もトイレに出入りする、何度も排泄(はいせつ)のポーズをとる、排尿していない――などです。
結石を溶解させるため、特別な療法食を必要とすることもあります。通常の治療は、尿道カテーテルを挿入し、尿道に詰まった結石を膀胱(ぼうこう)に戻して排尿させます。尿毒症とは、腎臓から出た不要な成分である尿素窒素などの毒素が体内に貯留してしまっている状態です。その場合は入院し、点滴治療をします。
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回答者のプロフィール
Team HOPE東北地区、あきたこまつ動物病院院長
小松 亮
秋田県秋田市出身。動物医療サービスを通して地域社会に貢献することを理念に2010年に秋田市で開院し、現在は同市内で2病院運営している。常に動物とその飼主様にとって、より良いご提案が出来るようにスタッフ一丸となって日々の診療に取り組んでいる。