猫が危険なものを食べてしまったら、どうしたらいいの？

動物病院の受診を最優先してください。家庭で吐かせようとすると、かえって症状が悪化する恐れもあります。ペットの周りには、誤飲・誤食する危険があるものを置かないようにして、事故を予防しましょう。

 

部屋の中にも危険が

近年、ペットの飼育が可能なマンションが増えてきたこともあり、室内で飼育される犬や猫が増えました。ただ、一見安全と思われる室内にもペットにとって危険なものがあり、中でも異物誤飲はよく起こる事故の一つです。人の幼児と同じように、好奇心から口にして飲み込んでしまうことも多いのです。自然に排泄されることもありますが、大きさや物によっては開腹手術を要する場合もあります。発見が遅れると命を落とすことも少なくありません。

猫の誤飲に注意

近年の猫ブームによる飼育頭数の増加に伴い、猫の誤飲例も増えています。興味を引くおもちゃやアクセサリー、特にひもやビニール、ウレタン生地のフロアマットは、腸閉塞穿孔を起こし開腹手術になるケースも多いです。遊びながらかみちぎって飲み込んでしまうので、普段の行動をよく観察してください。

ユリ科の植物やイカ、ネギ類は危険

猫にとって、生のイカやタコ、ネギ類などの他、ユリ科の植物はとても危険です。犬と同じように、ブドウやチョコレートも食べさせない方がいいでしょう。万が一誤飲した際は、できるだけ早く動物病院を受診してください。

動物病院受診を最優先しましょう

緊急時に家庭でできる吐かせる処置として、食塩やオキシドールを使った方法をインターネットのサイトなどでよく見かけますが、それぞれ中毒症状の誘発や胃の粘膜を荒らしてしまう危険性があるので、まずは動物病院の受診を最優先してください。

あぶないものは置かないで！

ペットの周りに誤飲する恐れのあるものを置かないようにすることが、最善の事故予防策といえるでしょう。