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ペットの健康コラム

 ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(65)      歯磨きトレーニング

 

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第65回目が掲載されました。  

Team HOPE関東地区、Pet Clinicアニホス院長 弓削田直子 がお伝えします。 

 

 歯周病は毎日の口腔(こうくう)ケアで予防できます。今回は「歯磨き」が苦手な犬や猫のトレーニング方法を紹介します。
 「歯磨き」が嫌いな犬や猫は、口の周囲を触られることも嫌がる場合が多いです。まず口の周囲を触られることに慣れさせましょう。
 理想的には、生後3週間から生後7カ月くらいの頃、つまり子犬や子猫のときから口周囲を日常的に触りましょう。嫌がる場合は、口の周りを触る度にご褒美をやったり、褒めたりすることを繰り返してください。「口を触らせたら、良いことがある!」と認識させることが重要です。
 次に、綿棒や指に動物用歯磨きペーストを付けて、口を閉じた状態で歯の頰側をなでるように優しく擦ってください。ただし、歯の抜け変わり時期は、炎症を伴う場合があるので避けてください。歯の頰側を擦ることができたら、次は指にガーゼやデンタル用シートを巻き、歯磨きペーストかぬるま湯に付け、口を閉じたまま奥歯の頰側までなでてください。
 口を開けさせ、歯の裏側の歯磨きはこれらがクリアできてからのチャレンジです。歯磨きペーストをおいしいと感じ、ガーゼやデンタルシートを食べようとする場合があるので、しっかりと指に巻き付け、誤食させないようにしましょう。
 すでに歯石が付着している犬猫は、動物病院で除去してもらいましょう。歯周病が伴う場合は、根尖(こんせん)(歯の根)感染のある歯の抜歯などの治療を行い、正常な状態にしてから、徐々に口周囲を触ることに慣れさせてください。年齢に関係なく、始めようと思ったときが口腔ケアのスタートです。とにかく根気よく口周囲を触ることに慣れさせることが大切です。(チームホープ、Pet Clinicアニホス院長 弓削田直子)


 (産経新聞 平成29年12月22日付)