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ペットの健康コラム

   ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(86)
散歩できないときは

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第86回目が掲載されました。  
Team HOPE北海道地区委員、北光犬猫病院院長 立花徹 がお伝えします。 

 今回はペットの散歩についてお話ししたいと思います。梅雨どきには雨の日が続き、外出しにくくなることも少なくないでしょう。また、1人暮らしの飼い主さんにとって、毎日散歩をさせることが難しい場合もあるかもしれません。

 基本的には散歩をしなくても健康上、問題はありません。しかし、散歩あるいは外での排泄(はいせつ)の習慣をつけている場合、どうしても外出しなくてはいけません。特にぼうこう炎や胃腸障害で下痢になっているケースでは、頻繁に排泄しなければいけなくなるため、ペットを外に連れ出すことがより重要になります。飼い主さんにとって、とても労力がかかりますよね。

 ですので、日頃から室内で排泄をさせる習慣をつけたほうがいいかと思います。また、最近では散歩のマナーとして、公共の道路は排泄をさせる場所ではなく、外に出る前に家の中で排泄を済ませてから出かけるという意識が定着してきているようです。

 散歩はペットの排便や排尿よりも、運動をすることで、ストレスを発散させることが目的です。さらに精神安定や睡眠にかかわる神経伝達物質であるセロトニンや、他のホルモン物質が活性化し、情緒の安定にもつながることになります。

 超小型犬や小型犬、猫たちは室内でも十分な運動量になるので、排便や排尿ができれば、散歩に出る必要はありません。散歩は人間同様にペットの気分転換にもなります。どうしても散歩に行けないときは、室内でボール遊びをしたり、ロープなどでひっぱりっこをしたりして、飼い主さんと一緒に遊びながら運動をさせてください。また、フローリングなどでは、滑ってけがをしないように十分に注意をしてください。

   (産経新聞 平成30年6月1日付)