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ペットの健康コラム

 ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(69)
犬の甘がみやめさせるには

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第69回目が掲載されました。  
Team HOPE沖縄地区、にしざきペットクリニック院長 大石真寿 がお伝えします。  

 愛犬のかみ癖に悩んでいる飼い主さんは多いのではないでしょうか? かわいい子犬であっても、かみ癖をやめさせておかないと、いつか人をかんでけがをさせてしまうかもしれません。

 犬はもともと、子犬の時期に兄弟でじゃれあいながら、強くかまれたときには悲鳴をあげ、相手に強くかみ過ぎだと知らせてかむ力の加減を学んでいきます。しかし、かみ加減を学ぶ前に兄弟犬と離れてしまうと、じゃれあう相手が飼い主となり、問題行動に発展する場合があるのです。

 では、どのように対処していけばよいのでしょう? 最初のステップとして、遊びの最中にかんだ場合(厳密にいえば歯が当たった場合)は、大声で「痛い!」と叫んで遊びを中断します。最初はどうして遊んでくれなくなるのかわからないはずですが、繰り返すことで学習し、かむ回数も減っていきます。

 また、犬には本来、かみたい欲求がありますから、かむためのおもちゃの活用も重要です。しつけの基本はご褒美と罰です。飼い主との遊びやおもちゃはご褒美で、遊びの中断が罰となります。

 体罰が必要という意見もありますが、犬は自分を守るために、より攻撃的になり本格的なかむ行動につながってしまったり、別の問題行動を起こしたりすることもありますのでお勧めできません。

 犬のしつけは個体差がありますので、犬の性格も考えながら決めていく必要があります。なかなか成果の出ないこともありますので根気強く続けてもらえればと思います。

 どうしても成果が出ないときは、しつけの専門家であるドッグトレーナーに相談するなどして気長に、そして楽しく犬と向き合っていきましょう。


 

 (産経新聞 平成30年1月26日付)