font size
ペットの健康コラム

 ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(64)      上手な歯磨きの方法

 

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第64回目が掲載されました。  

Team HOPE関東地区、たむら動物病院院長 田村誠 がお伝えします。 

 

 今回は、歯ブラシを使った歯磨きについて、詳しくお伝えします。犬の歯(し)垢( こう )は数日で歯石へと変化します。歯磨きは毎日行うことが理想ですが、難しい場合は週2回程度を目標にしてください。
 次に、歯ブラシの選び方です。犬の歯は、人に比べてエナメル質が薄いので、毛が柔らかく、口の大きさに合ったヘッドの歯ブラシを選んでください。歯ブラシを嫌がる場合は、歯磨き用のクロスなどでも代用が可能です。また、気に入りそうな味の歯磨き粉や、デンタルジェルを用いてもよいでしょう。人の歯磨き粉はフッ素などが含有され、嘔( おう )吐(と)や下痢といった消化器症状を示す場合があります。使用は避けてください。
 また、口の中は、歯以外は粘膜に覆われています。粘膜への刺激を減らすため、必ず歯磨きの前に、歯ブラシを水などで湿らせてください。
 磨き方ですが、歯と歯肉の間を細かく左右に、優しくブラッシングしてください。犬歯から横の歯、前の歯と磨いてください。次第に慣れてきたら、口を大きく開いて、下顎の歯や歯の裏側も磨いてください。
 歯磨き用のクロスを用いる場合は、歯の表面をなでるように、汚れをふき取るイメージで行ってください。あまり、強く擦りすぎると歯肉を痛める場合もあります。
 常日頃のケアの積み重ねが、非常に重要になります。しっかりときれいに行うことも重要ですが、歯磨きを常日頃行うためには、動物が歯磨きを嫌いにならないように手際よく、嫌な素振りを見せる前に終わりにするように心掛けてください。
 一方で、歯周病などがあると、歯磨きで悪化させてしまうこともあります。その場合は、かかりつけの獣医師にご相談ください。 (チームホープ、たむら動物病院 院長 田村誠) 


 (産経新聞 平成29年12月15日付)