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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(42) 夏の室内の温度調整

 

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第42回目が掲載されました。
Team HOPE中部地区 青山動物病院 院長 青山幸利 がお伝えします。

  熱中症に最も気をつけなければならない季節となりました。ただ、実際は5月、6月から熱中症は増えています。ペットの体が暑さに慣れていなかったり、飼い主が「まだ大丈夫だろう」と油断してしまったりするためです。
 病院でもよく「部屋の温度は何度くらいにすればよいですか」と質問されます。皆さんはエアコンを何度に設定していますか?
 エアコンの温度設定は、部屋の広さや日当たりなどによって異なりますが、当院では18~26度くらいと説明しています。もちろん、部屋の環境やペットの状態によって変えていきます。また、湿度は60%以下で、理想は50%です。温度だけでなく湿度にも注意が必要ですね。
 全身で汗をかくことができない犬や猫は、呼吸によって体温を調節しています。
 人が快適だと感じるか、もしくは少し肌寒いくらいの室温がちょうどよいようです。ただし、短頭種(鼻の短い種類)、肥満や持病(呼吸器疾患、循環器疾患)があるペットなどは暑さにとても弱いのでさらに注意が必要です。一方で、若齢や高齢のペットは寒がりだったりするため、室温を下げ過ぎないようにしてください。
 適切な室温を知るには、ペットをよく観察することが重要です。体を床に着け、伸びるように寝ていると暑い場合が多く、体を丸めるように寝ているときは、寒いことが多いようです。
 また、ペットが暑いと感じているときは、家の中でも涼しい場所、冷たい場所を探して移動します。ペットの行動をよく観察して、快適な生活環境で熱中症から大切な家族を守りましょう。
 前もってかかりつけの動物病院に緊急時の対応を確認しておくことも重要です。(チームホープ、青山動物病院院長・青山幸利)

 (産経新聞 平成29年7月7日付)