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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(32)
うっかりが大事故に!

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第32回目が掲載されました。
Team HOPE 沖縄地区委員長 池原秀壱がお伝えします。

 新年度もスタートし、犬や猫などのペットを新しい家族に迎え入れようと準備されている方もいるのではないでしょうか。ご自宅の飼育環境はしっかり整っていますか?
 動物はストレス解消や遊びの一環として、あるいは飼い主の気を引くために多くのものに興味を示し、何かを見つけては口にします。
 周りを見渡してみましょう。殺鼠剤やナメクジ駆除剤など化学物質を置いていませんか? アサガオ、ユリ、モンステラやクワズイモなどの観賞用花植物はありませんか? 枕元に睡眠薬など、人用の常備薬を置いていませんか? それらは動物が誤って食べると、中毒を起こす危険性のある代表的なものです。
 また、ペットショップで販売されている遊び道具も、かじって飲み込んだり、ゴミ箱をあさって果物の種や、ひも状の異物、鶏の骨、人の髪の毛の塊など、「えっ?まさか」と思うものを誤って食べ、大きな手術が必要になることもあります。
 散歩をするときにも注意が必要です。草や砂の中に埋もれた異物や釣り針などを誤食したり、除草剤がまかれて草が枯れた場所にたまった雨水を飲むと、中毒の原因になります。
 ペットと楽しく安心して暮らせるように、飼育環境を今一度見直してみてください。また、それらの誤食行動はストレスからくることも多いのです。たくさん遊んで、散歩に出かけるなどのストレス発散も大事なことです。
 もし誤って食べてしまい、お尻からヒモ状のものが出たり、口の中に何かひっかかっているのに気がついても、無理に取り出そうとせずに、早めに動物病院を受診してください。

(産経新聞 平成29年4月21日付)