font size
ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(31)
初めてペットが来た時の心構え

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第31回目が掲載されました。
Team HOPE東北地区委員、DOG&CAT HOSPITAL GAL 小泉信輝がお伝えします。

 初めてペットを自宅に迎え入れるときの喜びはひとしおでしょう。待ちに待ったペットですから。
 ただし、ペットが自宅などの環境に慣れるまではそっとしてあげてください。子犬、子猫は頑張って遊び過ぎることがよくあります。その疲れや環境の変化で、食欲不振や下痢などの症状が出ることがあります。1~2週間はできるだけサークルやケージ内で生活させ、徐々に行動範囲を広げていくと良いでしょう。
 環境に慣れてくると子犬、子猫は活発になり、予期せぬ事故が起きることがあります。子犬はいろいろな物を咬んだりのみ込んだりします。例えば、ボタン形電池や配線コード類、ネギ類は命に関わることもあるので注意しましょう。子猫の場合は、長いヒモ類やユリ科植物などを食べると大変危険です。
 また、小型犬は抱っこで落とし、前足を骨折する事例もよく見受けられるので注意が必要です。
 環境に慣れたら、かかりつけになる動物病院を探しましょう。先天性疾患の有無やワクチン接種、突然の事故時の相談、不妊手術の相談など動物病院との関係はとても大切です。飼育相談や健康相談もできるホームドクターを見つけることがポイントです。
 一方、獣医療が高度化し、治療費も高額になる傾向にあります。ある保険会社の調査では、病気やケガでの治療費は年間、犬で5万7822円、猫で3万5749円でした。現在ではペット保険もさまざまなタイプがありますので、よく調べて保険に加入するのも一つの方法です。
 ペットとの暮らしは最初、戸惑いの連続かもしれません。しかし十分に慣れてしまえば家族の一員として楽しい生活が送れることでしょう。

(産経新聞 平成29年4月14日付)