代表が徹底解説!
犬・猫の寿命を延ばすのに
大切な健康診断はこの3つ!!
健康診断3つのPOINT
犬猫の寿命を延ばすためには、
"病気の早期発見・早期治療すること" が
とても重要です。
そのためには、病気の見逃しの少ない、全身をしっかり検査できる健康診断を受けることが大切です。
せっかく健康診断を受けるなら3つのポイントをちゃんとカバーしている健康診断なのか、必ずチェックしましょう。
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上條 圭司
- ・一般社団法人Team HOPE代表理事
- ・Team HOPE関東地区委員長
- ・ゼファー動物病院 院長
「獣医師がくまなく診る」
獣医師は毎日たくさんの種類の犬・猫の身体や動きを診たり触れたりしていて、熟知しています。
健康診断では、まず犬・猫の身体のすみずみまで診たり、触れたり、心音を聞いたりすることはとても重要です。皮膚の上から丁寧に触るだけで、腫瘤を見つけることもあります。
また、ご家族から日頃の様子や気になることを伺うことは、病気の芽を見つけるヒントになりますので、気になることや変化がある場合には獣医師に気軽にお伝えくださいね。
「血液・尿も検査する」
獣医師が診ただけではわからない病気も、様々な検査で見つけることができます。
血液検査では肝臓や腎臓などの内臓の病気や、甲状腺の疾患、貧血や炎症、感染などの有無もわかります。
尿検査では、主に腎臓の疾患や尿結石の有無が確認できます。
「身体の内部も診る」
レントゲンで胸部と腹部を診てもらいましょう。
心臓や肝臓など、内臓の大きさ、形、位置に異常がないかをまず確認します。
若齢であれば先天的な骨格異常がないか、中~高齢であれば、各関節の炎症や脊椎の状態、腎臓等に結石がないか、また腫瘍がないかもわかるので、とても大切な検査です。
Team HOPE健康診断
寿命を延ばすための3つのポイントを網羅する健康診断はこれだ!!
健康診断を推進する獣医師団体Team HOPE推奨!
隠れた病気の芽を見つけるために、Team HOPE健康診断は7項目の検査を行います
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問診
日常のペットの様子や健康状態、生活サイクルを聞き取ります。
食事の内容や与え方、水の飲み方、排尿の仕方など細かくお伺いし、獣医師の診断の手掛かりを得ます。
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視診
「目に濁りがないか」「耳によごれはないか」「皮膚に赤みやフケがないか」等
目や耳、皮膚をみて異常がないかチェックします。口の状態は歯石や歯肉炎の有無、口腔内の腫瘤の有無、貧血の有無を確認します。さらに歩き方もチェックし、運動器の異常の有無も確認します。
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触診
頭の先からしっぽまで、丁寧に触ります。
体の外から触れるリンパ節(あごの下、首、脇の下、膝の後ろ、そけい部)を順番に触り、リンパの腫れや浮腫がないか確認します。お腹を触って嫌がるところはないか、皮膚のしこりがないか注意深く確認します。
太りすぎや痩せすぎがないか、関節の動きに異常がないかを確認します。 -
聴診
聴診器を使って、異常がないかを確認します。
聴診器を使って、心音、呼吸音、心拍数に異常がないか、循環器・呼吸器に異常がないか確認します。また腸の動きに異常がないかも聴診器で音を聞いて確認できます。
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血液検査
血球計算と血液化学検査を行います。
血球計算は、白血球・赤血球・血小板など血液の中の細胞の数を調べて貧血がないか、白血球が異常に多くないか、血小板が少なくないか測ります。
血液化学検査では、血糖値やコレステロール、血液中のタンパク、その他肝臓の酵素の数値、腎臓の数値など各臓器の状態や機能を調べます。 -
尿検査
ペットのオシッコの検査で、日常の健康をチェックします。
尿検査では、尿のpH、潜血、タンパク、尿糖などの有無を調べます。
腎疾患や膀胱炎、尿路結石などの泌尿器疾患、尿糖の検出により糖尿病の有無を確認できます。 -
レントゲン(胸部・腹部)
臓器とは別に、胸椎や肋骨などの骨の状態も確認します。
胸部レントゲンでは心臓の大きさ、肺の透過性、気管の太さ、肺野に問題がないかなど、呼吸器・循環器に異常がないか検査します。臓器とは別に、胸椎や肋骨などの骨の状態も確認します。腹部レントゲンでは、腫れている臓器がないか、位置がおかしくないか、各臓器の大きさや位置、変形の有無を検査します。腰椎や骨盤の骨の状態も確認します。
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オプション検査
年齢や健康状態に応じて各種検査をおすすめしています。
・便検査(0~1才未満/飼い始め)
・超音波検査
・心電図
・血圧
・血液検査の項目追加