犬の寿命はどのくらいなの? 犬が長生きするために、気をつけることは?
犬の寿命はだいたい12~15歳。犬が高齢になったら、変化を見逃さないようにしてください。
犬は、人に例えると、生まれて2年でだいたい24歳ぐらいになります。その後は1年に4〜7歳くらいずつ歳をとるといわれています。シニア犬になったら、できれば年2回、動物病院で健康診断を受けて、健康状態をチェックしましょう。
犬の寿命は延びている
愛犬との暮らしはとても楽しく、いつまでも一緒にいたいと飼い主なら誰でも思います。犬の平均寿命はどれくらいなのか、気になるところですね。
人間と同様に、犬の平均寿命は延びており、現在では12~15歳程度といわれています。
- フードの質が向上し栄養状態がよくなった
- 動物病院の充実と医療技術の発達
- 室内飼育の犬が増えた
などが理由として挙げられます。小型犬は大型犬と比べて寿命は長く、中には20歳以上と驚くほど長生きする犬もいます。チワワ、トイ・プードルなどは長生きです。
犬の年齢は人間で言うといくつ?
犬は人間と違って年齢を重ねる速度が速く、いつまでも子供のように思っていた愛犬もいつの間にか自分の年齢を超えていってしまいます。そう思うと、あなたの愛犬が人でいうと今何歳なのか、気になりますよね。愛犬の年齢が人でいうとどれくらいなのか、健康管理やフードを選択する上でとても重要なことだと思います。
犬の年齢は、人に例えると小型、中型、大型犬で異なっており、一般にいずれも生後1年半くらいで大人(成人)になり、丸2年で人に例えて24歳ぐらいになります。3年目以降は、小型犬は1年に4歳ずつ、中型犬は年に5歳ずつ歳をとります。一方、大型犬は生後2年目以降、年に7歳ずつ歳をとるといわれています。
小型犬は10歳で、大型犬は6~7歳でシニア犬と呼ばれるようになります。
犬が高齢になったら起こること
シニア犬になると、まず、運動能力や活動の低下がみられます。関節などに慢性的なトラブルがあると、段差の昇り降りや滑る床での歩行で、急に悪化することがあります。
年を取ると寝ていることが多くなったり、反応が鈍くなったりするのは当たり前のように思えますが、骨・関節疾患、心臓疾患や内分泌疾患が関係している可能性もあります。血液検査、レントゲンやエコー検査で診断することができますので、老化と決めつけずに動物病院を受診してください。
次に食欲の低下、食べ方の変化が見られ始めます。それに伴い体重や筋肉の減少があるときは、歯周病や肝臓・腎臓疾患、さらに腫瘍の可能性も疑います。
愛犬の変化を見逃さないで
そこで、飼い主さんが愛犬の変化に早く気づくかどうかが大切になります。そのためには、ある程度の規則的な散歩や食事、日頃のスキンシップなどをお勧めします。少しでも変化を感じたら、動物病院に相談してください。
老齢犬の1年は人の10年くらいの速さで過ぎますので、年に2回以上の健康診断が重要です。動物病院では現在の健康状態を確認して、飼い主さんに的確なアドバイスをし、一日でも長く健康でいられるようサポートします。
近年、良質のフードや飼育に関する情報がインターネットなどで容易に手に入り、加えて獣医療や予防医学の進歩などによって、シニア期がさらに長くなると考えられます。家族の一員として最後まで穏やかで幸せな毎日を送ることができるよう、愛犬の健康管理に努めましょう。それによって平均寿命が長くなって、飼い主と一緒の楽しい時間が長く続くとうれしいですね。
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1994年に長崎県諫早市郊外に開院しました。
開院当初より地域のホームドクターとして、飼主様とコミュニケーションをとりながら地域の皆様の家族の一員である動物たちの健康管理・老齢期からのトータルケアに力を入れています。
宮崎県出身 北里大学卒。
診療モットーは病気の予防、早期発見につとめ、迅速で的確な治療を行うことです。そのために、スタッフ皆と日々努力して全力で取り組んでいます。 また、女性が結婚、出産を経ても、子育て中でも仕事を続けて行ける職場作りを実行中です。