子犬の食事のしつけは、どうしたらいいの?
まずはお座りを教えてみましょう。子犬が自然にお座りするまで待って、毎日続けてみてください。毎日の食事の量や時間、口臭などにも気を配ってください。
まずはお座りから
ペットにとって食事ほど楽しみな時間はありません。おいしそうに食べる姿は、見ているだけでうれしくなりますよね。楽しい食事の時間は、しつけの大きなチャンスでもあります。食器を持った飼い主の手に飛びつかんばかりの子犬には、まずお座りをさせて待つことを教えてみましょう。また、「よし!」と言うまでは食べないように教えてみましょう。
ここで重要なのは、子犬が自然にお座りをするまで待つことです。食事を催促されるままに与えることは避けてください。食べ盛りの子犬には少々厳しく感じますが、根気よく毎日やっていると、食事のときに自然と自分から座って待つようになります。
飼い主の言うことを聞けば最高のごほうび(=食事)がもらえる、ということが分かれば、「おすわり」や「待て」といった基本的なしつけをするときだけではなく、他のしつけの際にも応用ができます。
フード選びにも気をつけて
食事は犬種や年齢、体質に合ったフード選びが重要です。袋に記載されている1日の必要量を、2回(幼少期には3~4回)に分けて与えます。手作り食を与えたいという方も多いですが、カロリーや栄養バランスの計算は結構複雑で大変です。市販のフードに慣れておくと、知人などに預けたり、病院に入院したりといった場合に役立ちます。フードの種類や与える量などを伝えるだけで、ペットはいつもと同じ食事を取ることができるからです。
食事は健康のバロメーター。毎日の食事の量や時間、口臭などにも気を配ってください。ちょっとした変化は飼い主にしか分かりません。気になることは、早めに獣医師に相談してくださいね。

Team HOPE関東地区委員長。王禅寺ペットクリニック代表。大学卒業後、国家公務員、新聞記者、研究者を経て、2000年に川崎市麻生区に王禅寺ペットクリニックを開業。安心して動物との生活を楽しんでいただく地域づくりを目指し、24時間年中無休の診療を行っている。