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健康相談室

特に冬に気をつけたいペットの病気はありますか?

夏は熱中症がこわいですが、冬にもペットの命に関わるようなこわい病気はありますか?(柴 8歳 ♀、猫 5歳 ♂)

回答

冬に特に気をつけたい病気は、犬の甲状腺機能低下症と、猫の尿石症による尿路閉塞です。時には命に関わることもあります。 

柴犬と猫

ペットにも冬に注意が必要な病気はたくさんありますが、特に命に関わることもある病気というと、

(1) 犬の甲状腺機能低下症

中高齢の犬に多く見られます。喉の気管の横にある甲状腺という臓器から、甲状腺ホルモンがうまく出なくなる病気です。
 甲状腺ホルモンには、体の代謝を上げる作用があります。そのホルモンが不足すると、食べ物を食べてもうまく熱を生産することができず、低体温やむくみ、活動性の低下、皮膚のかさつき、脱毛などの症状がみられます。冬に心配な点は、重度の低体温になり、生命のリスクが高まってしまう点です。
 治療は、甲状腺ホルモン薬の投与です。しかし、重症の場合は、ホルモン薬が安定して効果が出るまでの間に時間がかかるケースがあります。中高齢の犬で、甲状腺ホルモンの異常が疑われる場合は、健康診断などの際、追加で甲状腺ホルモン値を測定した方がいいですね。

(2)猫の尿石症による尿路閉塞

さまざまな年齢で見られ、一般的にはオスに多いとされています。狭い尿道に結石が詰まり、尿が全く出せなくなってしまう病気です。1日程度でも重度の尿毒症に陥り、生命の危険があります。症状は血尿の他、何度もトイレに出入りする、何度も排泄(はいせつ)のポーズをとる、排尿していない――などです。

結石を溶解させるため、特別な療法食を必要とすることもあります。通常の治療は、尿道カテーテルを挿入し、尿道に詰まった結石を膀胱(ぼうこう)に戻して排尿させます。尿毒症とは、腎臓から出た不要な成分である尿素窒素などの毒素が体内に貯留してしまっている状態です。その場合は入院し、点滴治療をします。

設問カテゴリ
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回答者のプロフィール
Team HOPE東北地区、あきたこまつ動物病院院長
小松 亮

秋田県秋田市出身。動物医療サービスを通して地域社会に貢献することを理念に2010年に秋田市で開院し、現在は同市内で2病院運営している。常に動物とその飼主様にとって、より良いご提案が出来るようにスタッフ一丸となって日々の診療に取り組んでいる。

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