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健康相談室

子犬のしつけについて教えてください。

子犬のしつけについて教えてください。知人から北海道犬の子犬を譲り受けることになりました。ビビリだそうで、何でも最初は怖がるし、動物病院も嫌いだそうです。怖がりをなおす方法はありますか?(北海道犬 3カ月 ♂)

回答

生後3カ月までの社会化の時期に、いろいろな人や犬に慣れさせることが大切です。子犬が様々な刺激が害のないものだと理解できるまで、根気よく付き合ってあげましょう。動物病院に来た時は、大好きなおやつなどのご褒美をあげて、「動物病院に行くとうれしいことがある!」と思わせるように訓練するといいでしょう。

 

人と一緒に暮らすペットは、人の声やテレビの音など、多くの刺激に囲まれることになります。初めて散歩に出たとき、一歩も動けずにブルブル震えている子犬も多いと思いますが、それも当然。外の世界を知らなかった子犬からすると、見知らぬ巨人の世界に来たようなものなのですから。

刺激に慣れさせる

ペットが人の暮らす環境に慣れるには時間がかかります。日常のさまざまな刺激が、ペットにとって害のないものだと理解できるまで、根気よく付き合いましょう。

例えば、散歩中に動けなくなったら、動くまで一緒にいたり、人の声やテレビの音を聞かせながら遊んだりしてください。ペットが「刺激は悪いもの」という先入観を持たないようにするためです。

自分の縄張りを教える

玄関のチャイムが鳴るたびに「ワンワン!」と飛び出していく犬も多いと思います。元気なのはいいことですが、縄張り意識が強すぎて、家全体が自分のものと勘違いしていることがあります。そうした場合は対応が必要です。

子犬のうちは、飼い主が相手をできるときにだけケージから出し、部屋に放しっぱなしにするのはやめましょう。自分の縄張りをきちんと教えることで、人の家の中で共存していることを理解させるためです。また、ケージの中で「待つ」という習慣ができていると、災害時の避難先でも安心という利点もあります。

動物病院は怖い存在?

普段あまり行く機会のない病院は、ペットにとって怖い存在かもしれません。入った途端に震えが止まらなくなったり、前脚を踏ん張って動かなくなったりするペットも多いです。
おびえたり、ほえたりする時は大きなストレスを抱えています。外が怖い、知らない人間や犬が怖い、病院は痛いことをされる・・・など、恐怖心がストレスの原因です。ストレス後の症状として、嘔吐(おうと)や下痢のほか、隅に隠れたり、攻撃的になったりします。

生後3カ月までに人や犬に慣れさせる

では、動物病院に行く時などにストレスを感じさせないためには、どうしたらよいでしょうか? 生後3カ月までの社会化の時期に、兄弟犬とのコミュニケーションを取らせることが大事です。この頃は新しいものに対する警戒心をあまり抱きません。ワクチン接種のために来院する犬たちを見ていると、ワクチンプログラムが終了した後の生後4、5カ月から、いろいろな物に対する警戒心や恐怖心を持ちはじめてくるようです。

ですから、生後3カ月までの時期にいろいろな人や犬に慣れさせることが大切です。たとえば、初めて会った人からおやつをもらったり、ドッグランや散歩中に他の犬と遊んだり、といった楽しい経験です。また、動物病院に入った時や診療後に、大好きなおやつなどのご褒美を与えることで、「動物病院に行くとうれしいことがある!」と思わせるように訓練するといいでしょう。

人や他の犬、動物病院などで警戒心や恐怖心を抱かないワンちゃんは、ストレスが小さく、精神的にも安定します。ぜひ取り組んでみてください。

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回答者のプロフィール
Team HOPE関東地区委員長 王禅寺ペットクリニック代表
川瀬 英嗣

Team HOPE関東地区委員長。王禅寺ペットクリニック代表。大学卒業後、国家公務員、新聞記者、研究者を経て、2000年に川崎市麻生区に王禅寺ペットクリニックを開業。安心して動物との生活を楽しんでいただく地域づくりを目指し、24時間年中無休の診療を行っている。

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