font size
健康相談室

高齢期の猫に多い病気は?

12歳になる猫と暮らしています。まだまだ元気ですが、猫も長生きするといろいろな病気になりやすいと聞きました。高齢の猫に多いのは、どんな病気ですか?(猫、12歳 ♀)

回答

高齢の猫によく見られる病気は、腎臓や内分泌(ホルモン)の病気、腫瘍などです。早期発見のために、定期的な健康診断の受診を心がけましょう。

 

猫も高齢になると病気になりやすくなります。高齢期の猫によく見られる代表的な病気は次の通りです。

腎臓の病気

1つ目は、腎臓の病気(慢性腎不全)です。猫の場合、中高齢になると徐々に腎臓の機能が低下してしまう慢性腎不全が多くなります。尿毒症の影響で少しずつ食欲が落ちたり、嘔吐(おうと)が多くなったりします。さらに悪化すると重度の尿毒症となり、命にも関わることがあります。早期に発見できれば、投薬や食事療法で進行を遅らせることができるケースもあります。

内分泌(ホルモン)の病気

2つ目は、内分泌(ホルモン)の病気(糖尿病、甲状腺機能亢進(こうしん)症など)です。猫も犬と同じように、糖尿病にかかりやすくなります。特に猫は、大人になると運動量が減ることが多く、犬のように散歩をするのも難しいため、肥満のリスクを抱えないよう家の中での体重管理がとても大切になります。
 甲状腺機能亢進症は気管の脇にある甲状腺からのホルモン分泌が過剰となってしまう病気です。猫の場合の症状は、食べる量が多い割にやせていく▷呼吸が速い▷興奮しやすく発情期のようによく鳴く——などです。また心臓病を併発してしまうこともあります。一方、犬は猫とは逆にホルモン分泌量が不足する、甲状腺機能低下症になりやすいといわれています。

腫瘍

3つ目は、腫瘍の病気です。猫にも、いろいろな腫瘍の病気があります。中でも乳腺腫瘍は統計上ほとんどが悪性で、小さなしこりであっても早めに受診した方が良いでしょう。また予防法としては、初回の発情前に不妊手術を受けると、その後の乳腺腫瘍の発生率を下げられることが分かっています。

猫の病気も犬と同様に早期発見が大切です。定期的な健康診断を心掛けてください。

関連ページ

設問カテゴリ
健康管理
関連性のある相談
     
回答者のプロフィール
Team HOPE東北地区 あきたこまつ動物病院院長
小松 亮

秋田県秋田市出身。動物医療サービスを通して地域社会に貢献することを理念に2010年に秋田市で開院し、現在は同市内で2病院運営している。常に動物とその飼主様にとって、より良いご提案が出来るようにスタッフ一丸となって日々の診療に取り組んでいる。

サイドナビ