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ペットの健康コラム

   ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(88)
暑い夏の安全対策

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第88回目が掲載されました。  
Team HOPE東北地区委員、エスティー動物病院院長 佐藤龍也 がお伝えします。 

 夏に起こりやすい病気といえば熱中症です。暑くなるこの時期、動物病院に運び込まれるペットが増加します。
 人間と違って犬や猫は汗腺が肉球にしかないため、体温調節がとても苦手です。高齢の犬や、短頭種(フレンチブルドッグなどの鼻ペチャ犬種)はとりわけ注意が必要です。最悪の場合、命に関わることもあります。

 室内でも真夏の暑い時間に部屋を閉めたままにしてペットだけで留守番させてはいけません。必ずエアコンのタイマーなどを利用して、最も暑い時間帯を乗り切れるように工夫してください。

 また、少しの時間ならと車の中にペットを残したままにしてしまうことは大変危険なので、絶対にしてはいけません。
 夏に散歩をするときは涼しいと感じる早朝などに時間をずらしましょう。散歩が夕方になるときには、熱を含んだ路面で肉球をやけどしてしまうことがあるので、飼い主さんが道路を手で触ってみて熱くないことを確認してから出発しましょう。

 人間が暑くないと思っていても、それよりも地面に近い場所にいる犬にとっては、まだまだ暑いと感じることも多いのです。犬の気持ちになって行動することが何より大切です。

 これからの時期は蚊も多く発生します。フィラリア症に最も感染しやすい時期ですので、こちらの予防も忘れずにしましょう。もちろんノミやマダニなどの外部寄生虫にも注意が必要なので、前もって予防薬によるノミ・マダニ対策をしておくことをおすすめします。

 暑い夏は、人間と同じくペットも体調を崩しやすい時期です。わずかな変化も見逃さないよう、毎日注意深く観察してくださいね。 

   (産経新聞 平成30年6月15日付)