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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(7)
トイレトレーニングのコツ

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第7回目が掲載されました。
Team HOPE関東地区委員長、王禅寺ペットクリニック代表 川瀬英嗣がお伝えします。

 新しい家族としてペットを迎えたとき、まず困るのがトイレのしつけではないでしょうか。疲れて家に帰ってみると、留守番していたペットのケージの中には排泄(はいせつ)物が…。「こんなはずじゃなかったのに…」とため息まじりに相談を持ちかけてくる飼い主が少なくありません。
 トイレのしつけで重要なのは、失敗したときに決して叱ってはいけないということです。失敗を責めてしまうと、飼い主に隠れて排泄するようになってしまうからです。その場でくるくると回るなどの様子が見られたらトイレに連れて行き、排泄用のペットシーツの上で用を足すことができたら、すぐに褒めてあげてください。少し大げさなくらいに褒めるのがポイントです。
 一方、粗相しているところを見つけたときは、ぐっと我慢です。叱らずにトイレまで連れて行き、終わったら褒める。粗相をしたことを責めるより、トイレで排泄できたことを褒めるのです。繰り返すことで、トイレでの排泄は飼い主が喜ぶことだと学びます。失敗した場合も、そっと片づけましょう。
 また、トイレの設置場所もポイントです。子犬は、ペットシーツの場所を足の裏の感覚で覚えるため、マットやじゅうたんなど、ペットシーツと感触が似た場所はトイレと間違えやすいです。フローリングなど、堅い場所がいいでしょう。
 便や尿などの排泄物は体調の変化を教えてくれるシグナルでもあります。色や固さ、回数など、日々の様子は飼い主にしか分からないので、記録しておくことをお勧めします。
 排泄物がいつもと違う場合、獣医師に相談してみてくださいね。

(産経新聞 平成28年10月14日付)