font size
ペットの健康コラム

 ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(67)
ストレスを少なくするしつけ

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第67回目が掲載されました。  

Team HOPE九州地区、アネシスペットクリニック院長 友利聡士 がお伝えします。 

 

 動物病院では、いろいろな性格の犬たちと接します。玄関に入るときから勇ましい様子のワンちゃんや、臆することなく自ら診察室に入ってくるワンちゃんは、見ていて安心です。一方、診察室から一目散に逃げ出したり、ほかの犬にほえたりする、落ち着かないワンちゃんもいます。
 おびえたり、ほえたりするときは大きなストレスを抱えています。外が怖い、知らない人間や犬が怖い、病院は痛いことをされる・・・など、恐怖心がストレスの原因です。ストレス後の症状として、嘔吐(おうと)や下痢のほか、隅に隠れたり、攻撃的になったりします。
 では、動物病院に行く時などにストレスを感じさせないためには、どうしたらよいでしょうか? 生後3カ月までの社会化の時期に、兄弟犬とのコミュニケーションを取らせることが大事です。この頃は新しいものに対する警戒心をあまり抱きません。ワクチン接種のために来院する犬たちを見ていると、ワクチンプログラムが終了した後の生後4、5カ月から、いろいろな物に対する警戒心や恐怖心を持ちはじめてくるようです。
 ですから、生後3カ月までの時期にいろいろな人や犬に慣れさせることが大切です。たとえば、初めて会った人からおやつをもらったり、ドッグランや散歩中に他の犬と遊んだり、といった楽しい経験です。また、動物病院に入った時や診療後に、大好きなおやつなどのご褒美を与えることで、「動物病院に行くとうれしいことがある!」と思わせるように訓練するといいでしょう。
 人や他の犬、動物病院などで警戒心や恐怖心を抱かないワンちゃんは、ストレスが小さく、精神的にも安定します。ぜひ取り組んでみてください。
チームホープ、アネシスペットクリニック院長  友利聡士 

 (産経新聞 平成30年1月12日付)