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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(52)        ボディータッチで健康チェック

 

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第52回目が掲載されました。
Team HOPE中四国地区、やさか動物病院 院長 大石太郎 がお伝えします。

  

私たち獣医師の診察は問診、視診、触診、聴診から始まります。触診と呼ばれる動物を触る診療はとても大事な意味を持っています。私たちは動物たちをいつも同じ順序で触り、異常を見つけていきます。そんな触診ですが、実は飼い主さんが毎日行うスキンシップと同じような行為です。
 始めに顔を見て左右対称かを確認していきます、頭をなでて目、口、鼻に異常がないかを確認し、耳の中もチェックしていきます。顔のチェックが終わったら下顎の根元、脇の下、ももの付け根、膝の裏を触り体表リンパが腫れていないかをなでながら確認していきます。
 体全体をなでながら皮膚のどこかにできものがないかを確認し、常に左右対称に触っていきます。体幹のチェックを終えたら、今度は手や脚を付け根からなでるように先端まで触り、右と左で違いがないか、爪や脚の裏に何かないかを確認していきます。
 最後にお尻周りにできものがないか、睾丸に左右差がないか、硬さは同じか、お乳の周りにしこりがないかを確認していきます。
 この方法は私自身が普段行っている触診です。このような触診は、毎日のスキンシップの中で飼い主さん自身でも簡単に行うことができます。また、私たちより、毎日触れる機会が多い飼い主さんが行うことで早い段階で異常を見つけ出すことができます。
 高齢になると多い腫瘍疾患をいち早く発見するためにもこの触診はとても大事な行為です。毎日のスキンシップの中で簡単に実施できるのでぜひ試してみてください。(チームホープ、やさか動物病院 院長 大石太郎)

 

  (産経新聞 平成29年9月22日付)