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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(5)
ダイエットはどうしたらいいの?

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第5回目が掲載されました。
Team HOPE代表、犬山動物総合医療センター代表 太田亟慈(じょうじ)がお伝えします。

 ペットの肥満に悩んでいる人が増えています。ペットのダイエットを成功させるには、飼い主による食事管理が何よりも大切。食事の合間に「これくらいならいいだろう」とほんの少しのおやつを与えるだけで、体が小さなペットは簡単にカロリー過多になってしまうからです。
 人は、「ちょっと食べすぎたな」と思えば運動をしてカロリーを消費することができますが、ペットは自分から率先して運動することをしません。ほとんどの時間は寝て過ごします。
 さらに、一般的に犬は食欲が旺盛なため、食事は与えられた分だけ食べてしまいます。飼い主の知らないところで盗み食いをすることもよくあります。
 また、複数の犬や猫を同時に飼育している人の場合、食事は時間を変えたり場所を変えたりして1匹ずつ与えたほうが安心です。食欲旺盛な1匹が他のペットの分まで食事を食べてしまうことが多く、「肥満まっしぐら」だからです。
 丸々としたペットはかわいらしく見えるため、飼い主もつい甘やかしてしまいがちです。しかし、肥満は糖尿病や泌尿器疾患などのリスクを高めます。病気になってから後悔しても、手遅れなのです。
 ペットが肥満になってしまった場合は、動物病院に相談して肥満用の療法食を処方してもらうことをお薦めします。療法食は種類が多く、性別、性格を考慮して選びます。3カ月ぐらいで効果が表れることが多いようです。
 まだ肥満傾向がないペットでも、健康に長生きさせるうえでは、適切な食事を与えることが重要です。定期的に動物病院を受診し、健康指導を受けてみるのもいいでしょう。

(産経新聞 平成28年9月30日付)

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