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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(44)
原因別の臭い対策

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第44回目が掲載されました。
Team HOPE関西地区 エルザ動物医療センター センター長 長谷隆司 がお伝えします。

 近年、私たちの生活の中でペットは家族同然となってきました。

 ペットとの距離はますます近くなり、大型犬でも室内で一緒に生活するケースは珍しくなくなりました。それに伴い、気になるのがペットの排泄物や体臭、口臭などの臭いの問題です。

 排泄物は長く置かずに適切に片付けましょう。体臭は猫よりも犬で気になることがあります。もし皮膚病などがあると余計に臭いがしますので、薬用シャンプーなどで月に1~2回定期的にシャンプーをしてください。

 肛門嚢からの臭いはペットが興奮したときなどに発することが多く、強烈な臭いがします。シャンプー前に、あらかじめ動物病院やトリマーさんに処理してもらっておけば、臭いは最小限に抑えることができます。

 結膜炎などによる目ヤニや外耳炎による耳垢などの臭いは、動物病院で治療を受けることでなくなることが多いでしょう。

 また、最も気になるのが口臭ですが、対策はやはり歯磨きなどのデンタルケアです。そのために、ペットが小さい時から、歯のお手入れに慣れるようにしましょう。歯垢が付きにくい特殊なドッグフードやデンタル用品もあります。しかし、歯石の付着や歯の病気は、動物病院で処置してもらうことをおすすめします。

 最後に、基本的な臭い対策は、ペットのケージ、マット、敷物などをいつも清潔にすることです。空気清浄機や安全な消臭剤などを利用することも効果的でしょう。そして、ペットの臭いに敏感になることは、ペットの病気の早期発見にもつながりますので、快適に安心して過ごせる環境作りを心がけましょう。

 (チームホープ、エルザ動物医療センターセンター長  長谷隆司)

  (産経新聞 平成29年7月21日付)