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ペットの健康コラム

ペットと暮らす獣医師からのアドバイス(40)
犬のトリミングの必要性

毎週金曜日に産経新聞の生活面に掲載される、Team HOPE獣医師のリレーコラム、第40回目が掲載されました。
Team HOPE関西地区 兵庫ペット医療センター東灘病院 副院長 杉山直也 がお伝えします。

 人気のトイプードルは定期的にトリミングが必要なためトリミングルームでよく見かけます。きれいにカットされてサラッとフワッと、〝別人〟になったように帰っていきます。この子たちは美容の観点以外にも、トリミングでたくさんの恩恵を受けています。
 ワンちゃんの余分な皮脂は、ベタつきやにおいの原因になります。また、被毛の量が多過ぎると毛玉となり、通気性も悪くなります。シャンプーすることで余分な皮脂やハウスダストなどのアレルゲンを除去することができます。
 また、カットで毛の量を調節すると、皮膚炎、ノミやダニの寄生予防、熱中症対策になるほか、分娩(ぶんべん)や授乳の際には毛が邪魔になりません。
 肉球まわりの毛のカットや爪切りは、けがの防止になります。爪は伸びると折れてしまうことがあり、肉球まわりの毛は伸び過ぎるとフローリングなどの床で滑る原因になるからです。
 耳や肛門腺の処置も定期的に行うことで外耳炎や肛門腺破裂などの予防になります。これらの処置は自宅では難しい場合があるため、プロのトリミングを利用するとよいでしょう。
 トリマーはたくさんのワンちゃんと接しています。体重の増減や皮膚のできもの、病気のサインなど飼い主では気づかないトラブルもトリマーが発見してくれることがあります。トリミングはトリマーとのコミュニケーションの場にもなるのです。
 犬と飼い主との関係はより密接になってきており、ペットというより、家族の一員となっています。トリミングを上手に利用することで、ワンちゃんたちと幸せに過ごしていただきたいと思います。
(チームホープ、兵庫ペット医療センター東灘病院 副院長 杉山直也)

 (産経新聞 平成29年6月23日付)